【日本遺産文化財】大山


中国地方最高峰、大山(だいせん)。標高1729メートル。古来日本四名山のひとつにも数えられ、「伯耆大山」「出雲大山」と呼ばれています。

大陸方面との交流が盛んだった頃は航海のしるべだったり、農作業のシンボルとして山全体が聖域であり、原始信仰の対象でもありました。初期には修験道もさかんで「修験の山」「四方の霊験所のひとつ」とも呼ばれ、仏教の渡来とともに山岳仏教の場になってからは地蔵菩薩の垂迹[1](すいじゃく)、地蔵権現(大智明権現)を中心とする山として重要な山でした。また親しみと崇敬の念を持って「大山さん」と呼ばれた人々にとってとても大切な山でもありました。

現在では登山が楽しめる山としても人気がある大山。一般的な登山道とされる夏山登山道で頂上までは徒歩約3時間30分。頂上付近にはダイセンキャラボクをはじめ、ダイセンミツバツツジ、ヤマブキなどさまざまな樹木や花々を見ることができます。

[1] 仏や菩薩が人々を救うために仮の姿をとって現れること。