寿司たむら

正午すぎ、10席あるカウンター席はもうすでに満席。入り口付近ではお持ち帰り用のお寿司を待つお客さんもいます。

地元の寿司好きたちが本当は教えたくないけど…最高においしいんだよ!と口をそろえていう「郷の鮨たむら」。ここがお寿司屋さんなのかぁと思ってしまう、ちょっと不思議な扉を開けると、優しい笑顔でむかえてくれたのは店主の田村さんです。

ひとりでお店を切り盛りする田村さん。忙しそうだが、常に笑顔。

和食一筋20年の店主がネタは御来屋漁港や境港へ自ら足を運び仕入れたという新鮮な山陰の魚、しゃりに使われる米は自家栽培米と地元の八郷米をブレンドしたものというこだわり。ランチタイムのサービス握りは8貫でなんと1,000円!おすましまで付いてきます。この日はだるま鯛、真鯛、真鯵、はまち、やりいか、さわら、白バイ、赤ナマコ。次々と握られカウンターの向こうからやってくる寿司に誰もがネタの大きさとその美味しさ驚き、次のお寿司が出てくるのに胸を弾ませます。

基本的にはひとつひとつ握って出してもらえます。撮影のために食べるのをがまん。

 

基本的にはひとつひとつ握って出してもらえます。撮影のために食べるのをがまん。
隣町からやってきたという常連客の男性は「本当に美味しいから女房や友達もよく連れてくるんだ。」と言います。それをカウンターの中から聞いて「いつもありがとうございます。」と恥ずかしそうにお礼を言う田村さんの人柄もこのお店の人気の理由のひとつなのでしょうか。

常連客の小倉(おぐら)さん。「寿司だけじゃなくて他の料理もうまいよ。」

この日はサービス握りの他に海鮮丼(1000円)と単品で玉子の握り(100円)も注文しました。海鮮丼はとにかく魚の種類の多さとそのボリュームに驚きです。玉子は焼きたてのふわっとした食感と甘い香りがお腹も心も満たしてくれます。

海鮮丼の魚も驚くほど大きい。のってる魚も種類豊富。

かわいい黄色の卵はふわふわであまくて幸せになれました。

こちらのお店のおすすめはお寿司だけではありません。カウンター正面に並んでいるのは種類豊富な山陰の地酒。お寿司をつまみにちょいと一杯…なんてとっても贅沢な時間もたむらではリーズナブルに過ごせるかもしれません。お酒のアテにももってこいなのが「あら煮(550円)」。この日はブリのあら煮。まず大きさにびっくり。取材陣全員、「ええ〜!これってサービスですか?え、これがふつう?これでこの値段?」と大騒ぎ。半分食べたところでもう満腹。私たちはお持ち帰りさせていただきました。あら煮はその日の仕入れによって魚の種類が変わるそう。また次回も必ず注文しようと思います。

こってりしすぎない味のあら煮。頬の部分もかまの部分も身がたっぷり。味わい深い。

 

シャリに使われている八郷米と同じ米で仕込まれる地酒を作る久米桜酒造の酒を始め県内の地酒があります。

この他にも単品の握りは100円から350円と躊躇せず注文できるカウンターで食べるお寿司やさん。カウンターでお寿司、って言うと何だか高級寿司店なのかなぁと思ってました、と言うと「手頃な値段でお寿司が食べられたらいいですよね。山陰の魚はどの季節でもどの魚でも美味しいので色々食べてもらいたいです。」とおっしゃる田村さん。私もカウンターでお寿司と聞いて緊張してましたが、そんな心配はどこ吹く風、キラキラしたネタのお寿司が出てくるたびにわくわく、たっぷり美味しくいただけました。仕入れによってメニューが変わる。

仕入れによってメニューが変わるそう。新鮮な魚しか使わないので、市場や海の状況によって定休となることも。電話で確認してから行くのがベスト

この日は赤ちゃんを連れで伺わせてもらいましたが、カウンター寿司×こども…なんだか大丈夫かなぁと心配して田村さんに尋ねたところ、「お子さん連れも多いですよ。ぜひご家族でどうぞ。」と笑顔で言ってくださいました。お寿司に目がない息子も連れてきてあげたいなぁ。

子供椅子は用意されていませんが、私物のイングリッシーナをカウンターに付けさせてもらいました。

新鮮なお寿司と店主たむらさんの笑顔がきらきら輝くお店「郷の鮨 たむら」。地元のみんなが本当は教えたくないって言う理由がわかりますね。

時間:12:00〜21:00
定休日:火曜日(仕入れ次第でお休みになることも)
住所:鳥取県西伯郡伯耆町久古1042
TEL:0859-39-8585
※お持ち帰り可能
※植田正治写真美術館近く